ドゥカティの人気スーパースポーツ「パニガーレV2」が生産終了となることが発表され、バイクファンの間で話題になっています。
これにより、新車の供給は止まり、今後の市場にはさまざまな影響が及ぶことが予想されます。
特に、2025年に登場する「パニガーレV2 スーパー クアドロ ファイナルエディション」は、シリーズの最後を飾るモデルとして注目されており、限定車ならではの希少価値が期待されています。
また、V2とV4の違いにも改めて関心が集まっています。
L型2気筒エンジンを搭載したV2は扱いやすさと軽快な走りが特徴ですが、V4は高回転型エンジンを採用し、フルパワー仕様で圧倒的な加速力を誇ります。
どちらが自分に合っているのかを見極めることが、今後のバイク選びにおいて重要になるでしょう。
さらに、パニガーレV2の値段や最高速、そして中古市場の動向も気になるポイントです。
生産終了により市場の流通量が減少し、中古価格の高騰が予測されるため、購入を検討するならタイミングを見極める必要があります。
本記事では、パニガーレV2の生産終了に関する詳細情報をはじめ、2025年モデルの特徴、V2とV4の違い、フルパワー仕様の魅力、そして中古市場の現状までを徹底解説します。
パニガーレV2に興味がある方や購入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
2.2025年モデルの特徴(限定仕様・特別装備)
3.V2とV4の違い(エンジン・走行性能)
4.中古市場の動向(価格上昇・希少価値)
パニガーレv2が生産終了?市場での動向は?
↑イメージ画像です:ラグジュアリーバイクワールド作成
・2025モデルの詳細
・パニガーレv2とv4の違いとは?
・パニガーレV2とV2Sの違いは何ですか?
・V2の最高速は?
・パニガーレv2の中古市場の現状
パニガーレv2が生産終了?
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ドゥカティのスーパースポーツモデル「パニガーレV2」が生産終了するというニュースが、多くのライダーの間で話題になっています。
これは、ドゥカティがV4エンジンモデルへの移行を進める一環として、V2シリーズの役割を終えようとしていることが背景にあります。
ただし、完全にLツインエンジンを廃止するわけではなく、一部のモデルでは継続される可能性もあるため、今後の展開には注目が必要です。
現在、パニガーレV2を所有している人や購入を検討している人にとって、生産終了の影響は大きいでしょう。
まず、新車の供給がなくなれば、市場では中古車の価格が上昇する可能性があります。
特に、人気の高い限定モデルやカスタマイズ車両は、希少価値が増し、プレミア価格がつくことも考えられます。
一方で、部品供給やメンテナンスについては、ドゥカティの正規ディーラーや専門店でのサポートが続くため、当面の間は大きな問題にはならないでしょう。
生産終了の背景には、排ガス規制の強化も影響しています。
特にヨーロッパでは「ユーロ5+」という厳しい環境基準が導入され、メーカー各社は対応を迫られています。ドゥカティも例外ではなく、従来のLツインエンジンをそのまま継続するのが難しくなり、最新のV4エンジンを主軸としたラインナップへの移行を進めているのです。
そのため、パニガーレV2の生産終了は、ドゥカティの戦略的な決断であり、今後の新型モデルに向けた布石ともいえます。
とはいえ、パニガーレV2が完全に消えてしまうわけではありません。
2025年には「パニガーレV2 スーパークアドロ ファイナルエディション」という特別仕様車が登場し、最後のLツインスーパースポーツとして市場に送り出されます。
このモデルは、パニガーレV2の集大成ともいえる仕上がりとなっており、これが正式にラインナップの最後を飾ることになります。
今後、Lツインエンジンを搭載したスーパースポーツモデルが復活する可能性は低いものの、ドゥカティはこれまでの伝統を大切にしながら、最新技術を取り入れた新型モデルを開発しています。
したがって、パニガーレV2の生産終了は寂しいニュースである一方で、ドゥカティが新しいステージへ進むための大きな転換点ともいえるでしょう。
2025モデルの詳細
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2025年モデルとして登場する「パニガーレV2 スーパークアドロ ファイナルエディション」は、これまでのV2シリーズの最終形態として設計されています。
ドゥカティはこのモデルに特別な装備を多数採用し、ファイナルエディションにふさわしい仕上がりを実現しています。
まず、エンジンはこれまでのパニガーレV2と同じく、水冷L型2気筒(Vツイン)955ccの「スーパークアドロ」エンジンを搭載。
最高出力は155馬力、最大トルクは104Nmと、従来型と同等のパフォーマンスを誇ります。排気ガス規制の影響を受けながらも、スポーツバイクとしての魅力を維持している点が特徴です。
また、燃料タンクは17Lに増量され、より長距離の走行にも対応できるようになっています。
次に、シャシーやサスペンションにも大幅な改良が加えられました。フロントフォークにはオーリンズ製のNIX30倒立フォーク、リアにはTTX36モノショックを採用。
これにより、より高い安定性とコーナリング性能を実現しています。
また、ブレーキにはブレンボ製の高性能キャリパーが装備され、サーキット走行でも十分な制動力を発揮します。
デザイン面でも特別仕様が施されており、ファイナルエディション専用のカラーリングが採用されています。
ドゥカティスタイルセンターとドゥカティパフォーマンスが共同でデザインしたこのカラーリングは、レースの歴史を感じさせる特別な仕様となっており、トップブリッジにはシリアルナンバーが刻印されています。
さらに、カーボン製の各種パーツや、レーシングスクリーン、スポーツハンドルグリップなどの特別装備も搭載され、プレミアム感を高めています。
このモデルは世界限定555台という希少性の高いモデルとなっており、価格は約484万円と発表されています。
標準のパニガーレV2と比較すると、約140万円の価格差がありますが、オーリンズ製サスペンションやカーボンパーツの追加を考慮すれば、その価値は十分にあるといえるでしょう。
パニガーレV2 スーパークアドロ ファイナルエディションは、スーパークアドロエンジンを搭載する最後のモデルとなるため、ドゥカティのLツインを愛するファンにとっては見逃せない一台です。
このバイクを手に入れることは、ドゥカティの歴史を所有することと同義といえるかもしれません。
パニガーレv2とv4の違いとは?
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パニガーレV2とV4は、どちらもドゥカティのスーパースポーツシリーズですが、エンジンの形式や性能、乗り味など多くの点で違いがあります。
それぞれの特性を理解することで、どちらが自分に合っているのかを判断しやすくなるでしょう。
最大の違いはエンジン形式です。パニガーレV2はL型2気筒(Vツイン)エンジンを搭載しており、コンパクトな車体と軽量な操作感が特徴です。
対してパニガーレV4は、V型4気筒1103ccエンジンを搭載しており、より高回転型で強力なパワーを発揮します。
パニガーレV4の最高出力は215馬力以上にも達し、パニガーレV2の155馬力と比べると、パワー面で大きな差があります。
エンジンだけでなく、車体設計にも違いがあります。パニガーレV2は片持ちスイングアームを採用し、より軽快なハンドリングを実現しています。
一方で、パニガーレV4は両持ちスイングアームを採用し、剛性を高めることで高速域での安定性を向上させています。
また、パニガーレV4は電子制御技術がより進化しており、エンジンブレーキコントロールやウイリーコントロールの調整幅が広く、ハイスペックな走行を求めるライダーに適した仕様となっています。
一方で、パニガーレV2は街乗りやツーリングでも扱いやすい特性を持っています。
V4に比べて低速域でのトルクが豊かで、クラッチ操作やスロットルレスポンスがマイルドなため、公道での取り回しがしやすいです。
そのため、サーキット走行をメインに考えるならV4、公道とスポーツ走行をバランスよく楽しみたいならV2が適しているといえるでしょう。
パニガーレV2とV2Sの違いは?
パニガーレV2とV2Sは、ドゥカティのスーパースポーツモデルとして高い人気を誇りますが、具体的にどのような違いがあるのかを知っておくことで、自分に合ったモデルを選びやすくなります。
基本的な車体設計やエンジンは共通しているものの、装備や仕様にはいくつかの重要な違いがあります。
まず、最も大きな違いはサスペンションの仕様です。
パニガーレV2は、フロントフォークにマルゾッキ製の倒立フォークを、リアにはカヤバ製のモノショックを採用しています。
一方、V2Sではこれらがオーリンズ製に変更され、より高度な調整が可能なNIX30フロントフォークとTTX36リアショックが搭載されています。
オーリンズのサスペンションはサーキット走行やスポーツ走行において高い安定性と応答性を発揮し、より細かいセッティングが可能な点が特徴です。
次に、ステアリングダンパーの違いも挙げられます。標準のパニガーレV2ではザックス製のダンパーが装備されていますが、V2Sではオーリンズ製のアジャスタブルステアリングダンパーに変更されています。
これにより、特に高速走行時や急激なハンドリングを求めるシチュエーションで、より安定した操作が可能になります。
装備面の違いとしては、V2Sではリチウムイオンバッテリーが標準装備されている点が特徴です。
リチウムイオンバッテリーは従来の鉛バッテリーよりも軽量で、始動性が向上するだけでなく、長寿命なのもメリットです。
また、パニガーレV2Sは一人乗り仕様が標準となっており、パッセンジャーキットはオプション扱いになっています。
これに対し、V2はタンデムシートが標準装備されており、二人乗りが可能な仕様となっています。
さらに、タイヤの違いにも注目するべきです。パニガーレV2にはピレリ ディアブロロッソ コルサIIが採用されていますが、V2Sではピレリ ディアブロロッソIVコルサが装着されています。
ディアブロロッソIVコルサは最新の技術が投入されたスポーツタイヤで、サーキットでのグリップ性能が向上している点が魅力です。
このように、パニガーレV2とV2Sの違いは主にサスペンションや装備の部分にあります。
日常の街乗りやツーリングを重視するならV2、より本格的なスポーツ走行やサーキットを視野に入れるならV2Sを選ぶと、それぞれの特徴を最大限に活かせるでしょう。
V2の最高速は?
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パニガーレV2は、スーパースポーツバイクとして高い性能を持ち、優れた加速力とトップスピードを誇ります。
最高速は約290km/hに達するとされており、これは同クラスのバイクの中でもトップクラスの数値です。
この最高速を実現する要因の一つがエンジンの高性能化です。パニガーレV2には955ccの水冷L型2気筒(Vツイン)エンジンが搭載され、最高出力は155馬力、最大トルクは104Nmを発生します。
スーパークアドロ(Superquadro)と呼ばれるこのエンジンは、高回転域でのパワーの伸びが特徴で、特に8000回転以上では強烈な加速力を発揮します。
また、軽量な車体設計も最高速に貢献しています。
パニガーレV2の乾燥重量は176kgと非常に軽量で、ライダーが加速時のパワーを最大限に活かせるようになっています。
これに加えて、エアロダイナミクスを意識したフェアリング形状が空気抵抗を抑え、高速走行時の安定性を高めています。
一方で、パニガーレV2にはウイングレットが搭載されていないため、超高速域ではダウンフォースが不足し、車体が浮き上がるような感覚を覚えることがあります。
これは、特に290km/hに近づく際に影響し、ライダーが正しいポジションを取ることが重要になります。
最高速を実際に引き出すためには、いくつかの要素が関係してきます。
例えば、タイヤのコンディションやライダーの姿勢も重要です。
特に、サーキットなどの長いストレートでは、伏せることで空気抵抗を減らし、より高いスピードを維持しやすくなります。
また、パニガーレV2の電子制御システムも最高速時の安定性に貢献しています。
クイックシフターを活用することでスムーズなシフトアップが可能になり、トラクションコントロールがリアタイヤのスリップを抑えて加速を安定させます。
このように、パニガーレV2は最高速290km/hを実現できる性能を持っていますが、そのポテンシャルを引き出すには適切な環境とライディングスキルが求められます。
パニガーレv2の中古市場の現状
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パニガーレV2の生産終了が決定したことで、中古市場における価格や流通状況にも変化が生じています。
これから購入を検討している人にとっては、中古市場の動向をしっかりと把握することが重要です。
まず、中古価格は上昇傾向にあります。
特に、2025年モデルの「スーパークアドロ ファイナルエディション」が発表されたことにより、V2シリーズ全体の希少価値が高まり、価格が上がる可能性が高いと考えられます。
また、走行距離が少なく、状態の良い個体はすぐに売れてしまう傾向があり、タイミングを逃すと入手が難しくなることもあります。
中古市場で流通しているパニガーレV2には、いくつかのバリエーションが存在します。
標準モデルのほか、特別仕様の「ベイリス エディション」などの限定車もあり、これらは特に高額で取引されることが多いです。
注意すべき点として、整備履歴やメンテナンス状況を確認することが重要です。
ドゥカティのバイクは高性能である反面、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に、電子制御システムやサスペンションのコンディションは慎重にチェックする必要があります。
また、パーツ供給の問題も考慮する必要があります。
生産終了後も純正部品の供給は一定期間続きますが、モデルによっては年数が経つにつれて入手しにくくなることがあります。
そのため、中古車を購入する際には、正規ディーラーや専門店でのサポートが受けられるかどうかも重要なポイントになります。
今後、中古市場での価格はさらに高騰する可能性があるため、パニガーレV2を手に入れたい場合は早めの決断が求められます。
パニガーレv2生産終了とスーパークアドロファイナルエディションの魅力
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・パニガーレV2スーパークアドロファイナルエディションの価格
・パニガーレv2の値段と購入時の注意点
・フルパワーの実力
・パニガーレV2のパフォーマンス!特別装備とは?
スーパークアドロファイナルエディションの特徴
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パニガーレV2の生産終了を受け、ドゥカティは最後の特別仕様車として「パニガーレV2 スーパークアドロ ファイナルエディション」を発表しました。
このモデルは、従来のパニガーレV2をベースにしながらも、より高性能な装備を搭載し、特別なデザインが施されたプレミアム仕様のバイクです。
まず、このモデルの最も大きな特徴は専用のカラースキームです。
ドゥカティスタイルセンターとドゥカティパフォーマンスが共同でデザインした特別なカラーリングが採用され、レースシーンを彷彿とさせる仕上がりになっています。
また、トップブリッジにはシリアルナンバーが刻印されており、555台限定の希少性を強調しています。
次に、サスペンションとブレーキのグレードアップもファイナルエディションの魅力です。
フロントフォークにはオーリンズ製のNIX30倒立フォーク、リアにはTTX36モノショックを採用し、サーキット走行でも優れた安定性とコントロール性を発揮します。
さらに、ステアリングダンパーもオーリンズ製に変更され、ハンドリングの精度が向上しています。
また、カーボンパーツを多用した軽量化も特徴の一つです。
カーボン製のフロントフェンダー、リアフェンダー、スイングアームプロテクション、チェーンガード、クラッチカバー、リアサスペンションプロテクターなどが標準装備されており、軽量化と剛性の向上を実現しています。
これにより、車両のレスポンスが向上し、より鋭いコーナリングが可能になります。
さらに、レース仕様の装備も充実しています。標準でレーシングスクリーンやスポーツハンドルグリップ、ナンバープレートホルダー取り外しキットが付属しており、公道仕様ながらレース仕様に近い仕上がりとなっています。
ファイナルエディションは、単なる特別仕様車ではなく、パニガーレV2の集大成として開発されたモデルです。
そのため、ドゥカティが誇るLツインエンジンの最後の一台として、コレクターズアイテムとしての価値も非常に高いものとなっています。
パニガーレV2スーパークアドロファイナルエディションの価格
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パニガーレV2 スーパークアドロ ファイナルエディションの価格は2万8,000ユーロ(約484万円)と発表されています。
これは、標準のパニガーレV2(約347万円)と比較すると約1.39倍の価格設定となっており、装備の充実度を考慮すると納得のいく価格差と言えるでしょう。
この価格差の要因として、まず挙げられるのがオーリンズ製の高性能サスペンションの採用です。
標準のパニガーレV2ではマルゾッキ製フロントフォークとカヤバ製リアショックが採用されていますが、ファイナルエディションでは、フロントにNIX30、リアにTTX36のオーリンズ製サスペンションを搭載。
これにより、より細かなセッティングが可能になり、サーキット走行時のコーナリング性能が大幅に向上しています。
また、カーボンパーツの多用も価格上昇の要因です。標準モデルではプラスチックやアルミが使用されていた部分が、ファイナルエディションではカーボンに置き換えられています。
特に、フロントフェンダーやリアフェンダー、クラッチカバー、スイングアームプロテクションなど、軽量化と剛性向上を目的としたカーボンパーツの採用が目立ちます。
さらに、専用のデザインや限定仕様であることも価格に影響しています。555台限定生産であり、各車両にはシリアルナンバーが刻印されています。
加えて、特別なトリコローレのボディカラーや専用のシートデザインが施されており、標準モデルにはないプレミアム感を演出しています。
価格だけを見ると高価に感じるかもしれませんが、ファイナルエディションは単なるアップグレード版ではなく、パニガーレV2の歴史を締めくくる特別なモデルです。
そのため、今後の価値の上昇を見込んで投資目的で購入を考えるライダーも少なくありません。
パニガーレv2の値段と購入時の注意点
パニガーレV2の価格は、新車の場合約347万円(日本国内モデル)となっています。
ただし、オプション装備の有無や為替の影響によって若干の変動がある点には注意が必要です。
購入時に最も注意すべき点は、自分の用途に合ったモデルを選ぶことです。パニガーレV2には標準モデルのほかに、V2Sや限定モデルの「ベイリス エディション」、そして「スーパークアドロ ファイナルエディション」などが存在します。
例えば、ツーリング用途であれば標準モデルやV2Sが適しており、サーキット走行を主目的とするなら、オーリンズ製サスペンションを搭載したV2Sやファイナルエディションが選択肢となるでしょう。
また、新車購入を検討する際には、販売店の在庫状況を確認することも重要です。
特に、ファイナルエディションのような限定車はすでに完売している可能性が高く、手に入れるためには正規ディーラーだけでなく、中古市場にも目を向ける必要があります。
さらに、維持費についても考慮する必要があります。
ドゥカティのスーパースポーツモデルは、高性能なエンジンと電子制御システムを備えているため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に、クラッチの交換やオイル交換、ECUのアップデートなど、細かな点検が必要になるため、維持費が国産スーパースポーツバイクよりも高くなる傾向があります。
中古車を購入する場合は、整備履歴のチェックが必須です。
特に、サーキット走行歴のある車両は消耗が激しいため、購入前にしっかりと点検することが求められます。
正規ディーラーでの点検履歴が残っている車両を選ぶと、安心して乗ることができるでしょう。
最後に、パニガーレV2は生産終了により今後の価格が上昇する可能性があります。
特に、ファイナルエディションやベイリスエディションのような特別仕様車は、数年後にはプレミア価格がつく可能性も考えられます。
そのため、購入を検討している場合は、早めの決断が重要となるでしょう。
フルパワーの実力
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パニガーレV2は、ドゥカティのスーパースポーツモデルとして高い走行性能を誇ります。
その最大の魅力は、955ccのL型2気筒エンジン(スーパークアドロ)によって生み出される155馬力の圧倒的なパワーと、それを最大限に引き出す車体設計にあります。
このエンジンは、スーパークアドロ(Superquadro)と呼ばれるドゥカティ独自の高回転型エンジンで、最大トルク104Nmを9,000rpmで発生します。
これは、低回転域からしっかりとしたトルクを感じられつつ、高回転ではシャープな加速を楽しめる仕様となっています。
特に5,500回転を超えたあたりから、加速感が一気に増し、スロットルを開けるたびに強烈なパワーを感じることができます。
また、パワーをしっかりと伝達するための電子制御システムも充実しています。
8段階調整が可能なトラクションコントロール(DTC)、ウイリーコントロール(DWC)、エンジンブレーキコントロール(EBC)などが搭載されており、フルパワーの状態でも安定したライディングが可能です。
例えば、DTCを適切なレベルに設定することで、リアタイヤのスリップを防ぎながら最大限の加速性能を引き出すことができます。
パニガーレV2の最高速は約290km/hとされており、これはスーパースポーツクラスの中でもトップレベルの数値です。
特に、フルパワーモードでの加速力は圧巻で、0-100km/hの加速はわずか3秒台とされています。
これにより、サーキットではストレートで驚異的なスピードを発揮し、ライバルモデルを圧倒することができます。
しかし、このフルパワーを扱うにはライダーの技量も求められます。Lツインエンジンは強力なエンジンブレーキが特徴であり、特にシフトダウン時には適切なスロットルワークが必要です。
また、軽量な車体と相まって、コーナー進入時や立ち上がり時に適切なコントロールを行わないと、挙動が乱れることもあります。
そのため、特に初めてスーパースポーツに乗る人は、電子制御を活用しながら徐々にフルパワーに慣れていくことが重要です。
パニガーレV2のフルパワー仕様は、単に数値上の性能だけでなく、ライダーの技術とバイクの性能が融合したときに、最高のパフォーマンスを発揮するように設計されています。
サーキットでの速さはもちろんのこと、公道でも扱いやすさを兼ね備えたバイクとして、多くのライダーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
パニガーレV2のパフォーマンス!特別装備とは?
パニガーレV2は、ドゥカティが誇るスーパースポーツモデルとして、優れたパフォーマンスを発揮するために設計されています。
そのパフォーマンスをさらに高めるために、特別装備が多数搭載されている点が、このバイクの魅力の一つです。
まず、オーリンズ製のサスペンションが大きなポイントです。標準モデルのV2では、マルゾッキ製の倒立フォークとカヤバ製リアショックが採用されていますが、V2Sやファイナルエディションでは、フロントにオーリンズNIX30、リアにオーリンズTTX36を採用。
これにより、細かなセッティングが可能となり、よりスポーティな走行を実現できます。
特にサーキットでは、路面の変化に即座に対応できるため、安定したコーナリング性能を発揮します。
また、ブレーキシステムの強化も特徴的です。
ブレンボ製のM50モノブロックキャリパーが装備されており、フロントには330mmのセミフローティングローターを採用。
これにより、強力な制動力と優れたコントロール性を両立しています。
さらに、コーナリングABSが搭載されており、ブレーキング時の車体の安定性が確保されています。
これにより、高速コーナーでも安心してブレーキをかけることができます。
次に、パニガーレV2には電子制御システムが充実しています。ライディングモードは「レース」「スポーツ」「ストリート」の3種類があり、ライダーの好みに合わせてエンジン特性や電子制御の介入レベルを変更できます。
また、ドゥカティ・クイックシフト(DQS)が標準装備されており、シフトアップ・シフトダウン時にクラッチ操作を行わずスムーズにギアチェンジが可能です。
これにより、特にサーキット走行時の加速がより効率的になります。
さらに、軽量化のためのカーボンパーツも多く採用されています。
ファイナルエディションなどの特別モデルでは、カーボン製のフロントフェンダー、リアフェンダー、クラッチカバー、スイングアームプロテクションなどが標準装備され、車体重量の軽減に貢献しています。
これにより、取り回しのしやすさが向上し、アグレッシブな走りを実現できます。
デザイン面でも特別な仕様が施されています。特にファイナルエディションでは、ドゥカティスタイルセンターとドゥカティパフォーマンスが共同開発した専用のカラースキームが採用されており、トップブリッジにはシリアルナンバーが刻印されています。
これにより、限定車ならではの特別感が強調され、コレクターズアイテムとしての価値も高まっています。
このように、パニガーレV2は標準モデルでも高いパフォーマンスを発揮しますが、特別装備が追加されたモデルではさらに高度な走行性能を楽しむことができます。
サーキットでの本格的なスポーツ走行を視野に入れている人にとっては、オーリンズ製サスペンションやブレンボ製ブレーキを備えた特別モデルが、より魅力的な選択肢となるでしょう。
パニガーレv2生産終了の背景と今後の展望の総括
- パニガーレV2はV4エンジンへの移行に伴い生産終了
- Lツインエンジンの完全廃止ではなく、一部モデルで継続の可能性あり
- 生産終了により中古市場での価格が高騰する可能性が高い
- 排ガス規制「ユーロ5+」の影響が生産終了の要因の一つ
- 2025年にファイナルエディションが登場し、シリーズの最終モデルとなる
- パニガーレV2とV4はエンジン形式や走行特性が大きく異なる
- V2とV2Sの違いは主にサスペンションや装備にあり、V2Sはよりスポーツ向け
- 最高速は約290km/hに達し、スーパースポーツクラスの中でも高水準
- 中古市場では限定モデルや低走行車の価格が上昇傾向
- ファイナルエディションはオーリンズ製サスペンションやカーボンパーツを装備
- スーパークアドロ ファイナルエディションの価格は約484万円
- パニガーレV2の維持費は高めで、定期的なメンテナンスが必要
- フルパワー仕様では155馬力を発揮し、電子制御による安定性も向上
- 特別装備としてブレンボ製ブレーキやクイックシフターを搭載
- パニガーレV2は生産終了後もコレクターズアイテムとしての価値が高まる
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