オフロードバイクを探している方の中には、ktm フリーライド250fに興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
エンデューロとトライアルの要素を併せ持つこのバイクは、軽量で扱いやすく、険しい林道や岩場でも自在に操れるのが魅力です。
しかし、「フリー ライドってどうなのか?」と気になっている方もいるでしょう。
ktm フリー ライド 250f は、低速トルクを重視したエンジンを搭載し、トラクションコントロール機能も備えているため、滑りやすい地形でも安定した走行が可能です。
その一方で、馬力は競技用のエンデューロマシンより控えめで、高速道路や長距離ツーリングにはあまり向いていません。
また、公道走行は可能ですが、燃料タンク容量が少なく頻繁な給油が必要になる点には注意が必要です。
「中古で購入したい」「ヤフオクで安く手に入るのか?」と考えている方もいるでしょう。
フリーライド250Fは流通台数が少なく、中古市場でも人気の高いモデルです。
ただし、故障のリスクを抑えるためにも、購入前にはエンジンや電装系の状態をしっかりチェックすることが大切です。
また、2ストロークエンジンを搭載したフリーライド250R との違いを理解しておくと、自分に合ったバイク選びがしやすくなります。
この記事では、ktm フリー ライド 250f の特徴やインプレ、ツーリング適性、中古市場での相場、故障やメンテナンスの注意点などを詳しく解説します。
購入を検討している方や、もっとこのバイクについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
2.公道走行やツーリング適性が理解できる
3.中古相場や故障・メンテナンスの注意点を知れる
4.フリーライド250Rとの違いや購入時の注意点が分かる
KTM フリーライド250Fの特徴と魅力
↑イメージ画像です:ラグジュアリーバイクワールド作成
・フリーライド250Fの馬力と性能
・フリーライド250Fのトラクションコントロール機能
・公道走行可能?
・フリーライド250Fのツーリング適性
【KTM】フリーライドってどうなのか?
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KTMのフリーライドシリーズは、一般的なエンデューロバイクとは一線を画す独自のコンセプトを持ったバイクです。
特に「フリーライド(FREERIDE)」という名称の通り、オフロード走行に特化しながらもトライアルバイクに近い軽量性と操作性を備えたモデルとなっています。
では、フリーライドシリーズの特徴やメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう。
まず、フリーライドシリーズの最大の特徴は「軽さ」と「扱いやすさ」です。
一般的なオフロードバイクよりもコンパクトで軽量な設計になっており、林道やトレイル、さらには険しい岩場や急斜面などの難易度の高いオフロードでも自在に操ることができます。
KTMのエンデューロモデルと比較しても足つきが良く、初心者や小柄なライダーでも安心して乗ることができる点が魅力です。
一方で、フリーライドシリーズは純粋なエンデューロバイクやモトクロスバイクと比べると、パワーやサスペンション性能はやや控えめです。
競技向けの高出力エンジンを搭載したモデルに比べると、加速性能や最高速度は抑えられており、長距離の高速移動には向いていません。
また、燃料タンク容量が少なく、長時間のツーリングではこまめな給油が必要になります。
そのため、「とにかくスピードを出して走りたい」というライダーよりも、「テクニカルなオフロード走行を楽しみたい」「軽量なバイクで自由に走りたい」という人に向いていると言えるでしょう。
さらに、メンテナンス面でも注意が必要です。フリーライドシリーズはKTMの競技車両に近い構造をしているため、エンジンオイルや駆動系の消耗が速く、こまめな整備が求められます。
特にスターター関連のトラブルや充電機能の弱さが指摘されているため、定期的なバッテリー管理や補強が推奨されます。
このように、KTMのフリーライドは「エンデューロとトライアルの中間的な存在」と言えます。
競技志向のオフロードバイクと比べるとパワーは控えめですが、その分、軽快な操作性とテクニカルな走破性を兼ね備えており、特に山道や岩場を自由に駆け回ることが好きなライダーにとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
フリーライド250Fの馬力と性能
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KTMフリーライド250Fは、オフロードでの軽快な操作性とトライアルバイクに近い走行性能を兼ね備えたモデルです。
エンデューロマシンのKTM 250 EXC-Fのエンジンをベースにしつつ、専用のチューニングが施されており、特に扱いやすさと低回転域でのトルクが重視されています。
それでは、フリーライド250Fの馬力やエンジン性能について詳しく解説します。
まず、フリーライド250Fの馬力は明確な公式数値が公表されていませんが、ベースとなる250 EXC-Fのエンジンが約47馬力を発生することを考えると、それよりもやや控えめな出力になっていると考えられます。
これは、フリーライド250Fがエンデューロレース向けのハイパワーエンジンではなく、低速トルクを重視したトレイル向けのバイクとして調整されているためです。
フリーライド250FのエンジンはDOHC・水冷4ストローク単気筒で、燃料供給はフューエルインジェクション方式を採用。低回転から中回転域でスムーズなトルクを発生し、トラクション性能に優れています。
そのため、岩場や急斜面などのテクニカルなセクションでもしっかりとした駆動力を確保でき、スロットル操作のレスポンスも良好です。
また、乾燥重量は98.5kgと非常に軽量であるため、エンジンのパワーを最大限に活かした走行が可能です。
これにより、単純な加速性能では競技向けエンデューロマシンには及ばないものの、低速域での粘り強い走りができ、特に狭い林道や難所でのコントロール性の高さが特徴となっています。
ただし、高速道路や長距離ツーリングにはあまり向いていません。
最高速度や巡航性能よりも低速での扱いやすさを重視した設計になっているため、高回転域での伸びは控えめです。
これにより、オフロード走行では優れたトラクション性能を発揮しますが、一般道での高速移動では物足りなさを感じるかもしれません。
このように、フリーライド250Fは「高出力を求めるバイク」ではなく、「扱いやすさとトルクを重視したバイク」と言えます。
エンデューロレース向けのパワーを求めるライダーには向いていませんが、低速でもしっかりとした駆動力を発揮し、難所をクリアしやすい特性を持っているため、トレイルや林道を楽しみたい人には最適な一台となるでしょう。
フリーライド250Fのトラクションコントロール機能
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フリーライド250Fには、KTMのエンデューロマシンにはない「トラクションコントロール機能」が搭載されています。
これは、特にテクニカルなオフロード走行での安定性を向上させるために導入されたもので、滑りやすい路面でも安定したトラクションを確保しやすくなるメリットがあります。
トラクションコントロールとは、後輪のスリップを検知し、エンジン出力を自動的に調整することで、スムーズな駆動力を維持するシステムです。
通常のオフロード走行では、路面のコンディションが変わりやすく、急なスロットル操作によってリアタイヤがスリップしてしまうことがあります。
しかし、フリーライド250Fのトラクションコントロール機能が作動することで、不要なホイールスピンを防ぎ、安定したグリップを確保できるのです。
この機能は特に、砂地や泥道、岩場といった滑りやすい地形で威力を発揮します。
例えば、急な上り坂でスロットルを開けすぎると、通常のバイクでは後輪が空転してしまい、うまく前に進めなくなることがあります。
しかし、トラクションコントロールが作動していると、エンジン出力が適切に抑えられ、タイヤがしっかりと路面を捉えてスムーズに登坂できるのです。
ただし、このシステムは万能ではありません。
例えば、完全にぬかるんだ路面や深い砂地では、トラクションコントロールをオフにして、意図的にスリップさせながら走る方が良い場合もあります。
そのため、ライダー自身が状況に応じて適切に制御することが重要になります。
フリーライド250Fのトラクションコントロール機能は、オフロード初心者から経験者まで幅広くメリットを感じられる装備です。
特に、難所の多いトレイルライディングを楽しみたいライダーにとって、大きな助けとなるでしょう。
公道走行可能?
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KTMフリーライド250Fは、公道走行が可能なオフロードバイクですが、一部の特徴から通常のトレールバイクとは異なる点があります。
フリーライド250Fを公道で走らせる際の注意点や必要な手続きについて詳しく解説します。
まず、フリーライド250Fは、日本の道路交通法に適合する保安部品(ヘッドライト、ウインカー、ミラー、ナンバープレートなど)を装備しているため、登録手続きを済ませれば公道を走行できます。
軽二輪(250cc以下)に分類されるため、車検が不要なのもメリットの一つです。
これは一般的なエンデューロマシンや競技用オフロードバイクとは異なり、公道使用が考慮された設計になっているためです。
一方で、フリーライド250Fはエンデューロバイクとトライアルバイクの中間に位置する特性を持っているため、長距離の舗装路走行には向いていません。
特に、燃料タンク容量が5.5Lと少なく、航続距離が短い点には注意が必要です。
また、シートが細く硬めに設計されているため、長時間の乗車では疲労を感じやすくなるでしょう。
さらに、エンジンの冷却方式が水冷であるものの、低速域での長時間走行や渋滞時にはエンジンが高温になりやすい傾向があります。
ファンが装備されているためオーバーヒートのリスクは低いですが、適度な休憩を挟むことでトラブルを防ぐことができます。
また、エンジンの特性として、低回転域でのトルクを重視した設計になっており、高速道路や長距離移動での巡航性能は控えめです。
フリーライド250Fのギア比はオフロード走行向けに設定されているため、一般的なロードバイクのように高速巡航を快適に行うのは難しいでしょう。
このように、フリーライド250Fは公道走行が可能ですが、その設計上、舗装路をメインに走る用途にはあまり適していません。
林道や未舗装路を走行する機会が多く、短距離の移動が中心であれば、公道走行可能なオフロードバイクとして十分な性能を発揮するでしょう。
ただし、快適性を求めるなら、シートの交換やスプロケットの変更といったカスタムを検討するのも一つの手です。
フリーライド250Fのツーリング適性
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フリーライド250Fは、一般的なオフロードバイクと比べても軽量で扱いやすい設計になっていますが、ツーリング向きのバイクかどうかはライダーの用途によって意見が分かれるところです。
ここでは、フリーライド250Fのツーリング適性について詳しく解説します。
まず、フリーライド250Fは乾燥重量98.5kgという軽量な車体が特徴で、林道ツーリングや山道での探索には非常に適しています。
狭い道や険しい登り坂でもコントロールしやすく、ツーリング中にオフロードセクションを多く含む場合には大きなメリットとなるでしょう。
しかし、ツーリングバイクとして考えた場合、いくつかのデメリットもあります。最大の課題は燃料タンクの小ささです。
フリーライド250Fの燃料タンク容量は5.5Lで、燃費の良い走りをしても1回の給油で約100~120km程度しか走行できません。
これは一般的なオフロードバイクと比べても短く、長距離ツーリングでは頻繁な給油が必要になります。
特に、ガソリンスタンドの少ない山間部や林道ツーリングでは、燃料管理を慎重に行う必要があるでしょう。
また、シートの形状もツーリングには向いていません。
オフロード走行を前提に設計されているため、シートが細く、長時間の走行ではお尻や腰に負担がかかりやすくなります。
これを改善するために、シートをカスタムしてクッション性の高いものに交換するのも一つの方法です。
さらに、ツーリング用途では積載能力も重要なポイントになります。
フリーライド250Fは軽量化を重視しているため、キャリアや大型の積載スペースがなく、多くの荷物を持ち運ぶのが難しいです。
長距離ツーリングを考えている場合は、サイドバッグやリュック、追加のキャリアを装着するなどの工夫が必要になります。
一方で、短距離のツーリングや林道を含むオフロードツーリングには適しています。
特に、軽量で取り回しが良いことから、険しい道でもストレスなく走行できる点は大きな魅力です。
また、KTM純正のトラクションコントロール機能があるため、滑りやすい路面でも安定した走行が可能であり、初心者から上級者まで安心して乗ることができます。
総合的に見ると、フリーライド250Fは「ロングツーリング向けのバイク」ではなく、「短距離のオフロードツーリング向けのバイク」と言えます。
もしツーリング用途で使用したい場合は、燃料タンクの容量、シートの快適性、積載能力の不足といった点を考慮し、適切なカスタムや計画を立てることが重要です。
KTM フリーライド250Fの中古市場と購入ガイド
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・故障やメンテナンスの注意点
・フリーライド250Fはヤフオクで買える?
・【KTM】フリーライド250Fのインプレ・評価
・フリーライド250Rとの違いとは?
・フリーライド250Fの中古購入時のポイント
フリーライド250Fの中古相場と選び方
KTMフリーライド250Fは、新車の販売台数が少ないことから中古市場に流通する台数も限られています。
そのため、購入を検討する際には市場価格の相場や選び方を理解しておくことが重要です。
ここでは、中古相場の傾向と、選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
まず、中古市場におけるフリーライド250Fの価格帯ですが、状態や年式によって大きく異なります。
一般的には 84万円~90万円前後 が相場となっており、比較的新しい年式のものほど高価な傾向があります。
特に、2020年以降のモデルは90万円前後で取引されることが多く、2018年以前のモデルになるとやや価格が下がる傾向にあります。
ただし、KTMのオフロードバイクは耐久性が高いため、年式が古くても状態の良い個体が多い点は魅力です。
また、フリーライド250Fはエンデューロやトライアル的な使われ方をすることが多いため、 中古車の走行距離だけでなく、使用環境やメンテナンス履歴を確認することが重要 です。
例えば、林道ツーリングがメインで使用されていた車両は比較的ダメージが少ないことが多いですが、ハードなオフロードコースや競技で使用されていた場合は、フレームやサスペンション、駆動系に負担がかかっている可能性があります。
購入時に確認すべきポイントとして、以下の点が挙げられます。
-
エンジンや駆動系の状態
- エンジンの始動性が悪い場合、セルモーターやバッテリーに問題がある可能性があります。
- ギアの入りがスムーズか、異音がないかを確認することも重要です。
-
フレームやサスペンションのダメージ
- 目立った転倒歴がないか、フレームに歪みがないかを確認しましょう。
- サスペンションのオイル漏れがある場合、オーバーホールが必要になる可能性があります。
-
消耗品の状態
- チェーン、スプロケット、タイヤの摩耗状況をチェックし、交換が必要かどうか判断しましょう。
- ブレーキパッドの残量も確認しておくと安心です。
-
保安部品の有無
- 公道走行可能な状態になっているか、ウインカーやミラーが適切に取り付けられているかを確認しましょう。
以上の点を意識しながら中古車を選ぶことで、トラブルを避け、長く快適に乗ることができます。
フリーライド250Fは元々の台数が少ないため、中古車を見つけたら早めにチェックすることをおすすめします。
故障やメンテナンスの注意点
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フリーライド250Fはオフロード走行を前提に作られているため、定期的なメンテナンスが必要なモデルです。
特に、エンジンや駆動系、電装系などのトラブルを防ぐためには、適切な整備を行うことが重要になります。
ここでは、フリーライド250Fの故障しやすい箇所や、メンテナンスの注意点について詳しく解説します。
まず、フリーライド250Fでよく指摘される故障の一つが スターター関連のトラブル です。
このモデルはセルフスターターを搭載していますが、 バッテリーの発電機能が弱いため、充電不足が原因でスターターギアが破損するケースがあります。
この問題を防ぐためには、バッテリーの管理を徹底し、必要に応じてパワーパーツの大容量ジェネレーターに換装するのも一つの手です。
また、エンジンの始動時には無理にセルを回さず、必要に応じてキックを併用することも有効です。
次に、 エンジンオイルとミッションオイルの管理 も非常に重要です。
フリーライド250Fはエンデューロ向けの設計になっているため、 オイルの劣化が早く、走行ごとに交換することが推奨されています。
特にオフロード走行を頻繁に行う場合は、オイルの粘度管理を徹底し、メーカー推奨の「10W-50」のオイルを使用することが望ましいです。
また、 冷却系統の管理 も重要なポイントです。
フリーライド250Fは水冷エンジンを採用していますが、低速走行が多いとオーバーヒートのリスクが高まります。
ラジエーターの冷却水量を定期的にチェックし、ファンが正常に作動しているか確認することが重要です。
その他にも、以下のメンテナンスポイントに注意しましょう。
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チェーンとスプロケットの清掃・交換
- 砂や泥が付着しやすいため、定期的な清掃と注油が必要です。
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エアフィルターの清掃
- オフロード走行では砂ぼこりが多く、フィルターが詰まりやすいので、こまめに点検しましょう。
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サスペンションのオーバーホール
- 長期間使用するとダンパーの効きが悪くなるため、定期的なメンテナンスが必要です。
フリーライド250Fは競技車両に近い性格を持っているため、メンテナンスを怠ると故障のリスクが高まります。
しかし、適切なケアを行うことで長く快適に乗り続けることができるため、定期的な点検を習慣化することをおすすめします。
フリーライド250Fはヤフオクで買える?
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フリーライド250Fは、台数が少ないことから中古市場でもあまり見かけないモデルですが、ヤフオクやフリマアプリなどのオンラインプラットフォームで購入することは可能です。
しかし、ヤフオクでの購入にはいくつかの注意点があるため、慎重に検討する必要があります。
まず、ヤフオクでは 個人出品が多いため、販売店で購入する場合とは異なり、保証やアフターサービスが受けられないことがほとんど です。
そのため、出品者の評価や過去の取引履歴を確認し、信頼できる相手から購入することが重要です。
また、現車確認ができないケースもあるため、詳細な写真や整備履歴の情報を求めることをおすすめします。
次に、 価格相場について ですが、ヤフオクでは市場価格よりも安く出品されることもありますが、その分メンテナンスが必要な個体も多いです。
特に、走行距離が多いものや、転倒歴があるものは、購入後に修理費がかかる可能性があります。
また、ヤフオクで購入する際には 輸送手段も考慮する必要があります。
バイクの陸送費用は地域によって異なりますが、遠方からの購入になると追加のコストが発生するため、事前に見積もりを取ることが重要です。
総じて、ヤフオクでフリーライド250Fを購入することは可能ですが、リスク管理をしっかり行い、慎重に選ぶことが求められます。
【KTM】フリーライド250Fのインプレ・評価
↑イメージ画像です:ラグジュアリーバイクワールド作成
KTMフリーライド250Fは、エンデューロとトライアルの中間に位置する独自のコンセプトを持つオフロードバイクです。
そのため、一般的なエンデューロマシンやモトクロスバイクとは異なる乗り味が特徴となっており、ライダーによって評価が分かれる部分もあります。
ここでは、実際のインプレッションを踏まえながら、フリーライド250Fの走行性能や乗り心地について詳しく解説します。
まず、フリーライド250Fの最大の魅力は 軽量で扱いやすい車体と、低速トルクに優れたエンジン です。
乾燥重量は98.5kgと軽量であり、一般的なエンデューロマシンよりも取り回しがしやすくなっています。
特に、狭い林道や岩場を走行する際には、この軽さが大きなアドバンテージとなり、初心者でも比較的安心して扱うことができます。
また、エンジンは250EXC-Fをベースにしているものの、低中速域のトルクを重視した特性に調整されており、スロットルを開けた際の扱いやすさが際立っています。
特に、ゆっくりとしたペースで岩場を超えたり、狭いトレイルを走行する際には、パワーをコントロールしやすく、エンストしにくい特性が評価されています。
一方で、高速走行にはあまり向いていません。
ギア比やエンジン特性がオフロード向けに最適化されているため、オンロードでの巡航性能は低めです。
特に、長距離ツーリングや高速道路の走行では、回転数が高くなりすぎてしまい、エンジンの振動や疲労を感じやすくなります。
そのため、舗装路の長距離移動を考えている人には不向きなバイクと言えるでしょう。
また、シートの形状も特徴的で、一般的なエンデューロマシンに比べて細く、長時間の乗車ではお尻が痛くなりやすい点がデメリットとして挙げられます。
ただし、この点はカスタムシートを導入することである程度改善することが可能です。
総合的に見ると、フリーライド250Fは テクニカルなオフロードセクションを得意とする軽量バイク であり、エンデューロやトレイルライディングを楽しみたいライダーにとっては非常に魅力的な選択肢となります。
一方で、長距離の舗装路走行や高速道路の移動には適していないため、自分の用途に合ったバイクかどうかをしっかり検討することが重要です。
フリーライド250Rとの違いとは?
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KTMのフリーライドシリーズには「フリーライド250F」と「フリーライド250R」という2つのモデルが存在します。
一見すると似たような車両ですが、実際にはエンジンや車体設計に大きな違いがあり、用途や乗り味が異なります。
ここでは、それぞれの特徴と違いについて詳しく解説します。
1. エンジンの違い
フリーライド250Fは 4ストロークエンジン を搭載しており、250EXC-Fをベースにした水冷DOHC単気筒エンジンを採用しています。
一方、フリーライド250Rは 2ストロークエンジン を搭載しており、250EXCをベースにしたキャブレター仕様のエンジンが採用されています。
4ストロークのフリーライド250Fは 低速域のトルクが扱いやすく、燃費も比較的良い ため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
一方、2ストロークのフリーライド250Rは 軽量かつ瞬発力があり、パワーの立ち上がりが鋭い ため、テクニカルなオフロード走行を好むライダー向けの仕様になっています。
2. 燃料供給方式の違い
フリーライド250Fは フューエルインジェクション(FI) を採用しており、気温や標高の変化に影響を受けにくいのがメリットです。
一方、フリーライド250Rは キャブレター を採用しており、整備性は高いものの、環境によってはセッティングを変更する必要が出てきます。
3. 重量と取り回しの違い
フリーライド250Rの乾燥重量は 92.5kg で、フリーライド250Fの 98.5kg よりも軽量です。
そのため、より軽快な操作性を求めるのであれば250Rが適しています。
ただし、250Fも十分に軽量であり、4ストロークの安定したトルク特性のおかげで扱いやすさが向上しています。
4. メンテナンスの違い
フリーライド250Fは4ストロークエンジンのため、オイル交換などの基本メンテナンスが必要ですが、比較的頻度は少なめです。
一方で、フリーライド250Rは2ストロークエンジンのため、定期的なピストン交換や混合ガソリンの管理が必要になります。
そのため、頻繁にメンテナンスできるライダーであれば250Rも選択肢になりますが、手間をかけたくない人には250Fの方が適しているでしょう。
このように、フリーライド250Fと250Rはエンジン特性やメンテナンスの面で大きく異なります。
トルクの扱いやすさや燃費を重視するなら250F、軽さや瞬発力を重視するなら250Rと、自分の用途に合わせて選ぶのがベストです。
フリーライド250Fの中古購入時のポイント
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フリーライド250Fを中古で購入する際には、通常のオフロードバイクとは異なる点をチェックすることが重要です。
特に、使用環境によって車両のダメージが大きく異なるため、慎重に車両の状態を確認する必要があります。
ここでは、中古購入時に気をつけるべきポイントを解説します。
1. 走行距離だけでなく、使用状況を確認する
フリーライド250Fは軽量でトライアル的な遊び方もできるバイクのため、ハードな環境で使われているケースが多いです。
走行距離が短くても、岩場や激しいオフロードで酷使されていた車両は、フレームやサスペンションにダメージがある可能性があるため、走行距離だけで判断しないようにしましょう。
2. スターターや電装系の状態をチェック
フリーライド250Fの弱点の一つに、スターターギアの破損やバッテリーの充電機能の弱さが挙げられます。
エンジンの始動性が悪い車両は、バッテリーの劣化やスターター関連の故障が隠れている可能性があるため、購入前にしっかりとチェックすることが重要です。
3. 消耗品の状態を確認する
タイヤ、チェーン、スプロケット、ブレーキパッドなどの消耗品の交換が必要かどうかも確認しましょう。
特に、オフロード走行では消耗が激しくなるため、交換が必要な場合は追加のコストが発生することを考慮する必要があります。
以上のポイントを押さえながら慎重に選ぶことで、より良い状態のフリーライド250Fを手に入れることができるでしょう。
ktm フリーライド250fの特徴と総括
- KTMフリーライド250Fはエンデューロとトライアルの中間に位置するモデル
- 軽量かつコンパクトな設計で狭い林道や岩場での操作性が高い
- 250 EXC-Fベースの4ストロークエンジンを搭載し低速トルクを重視
- 高速走行には向かず、ツーリング用途では燃料タンクの小ささが課題
- トラクションコントロール機能が搭載され、滑りやすい路面でも安定した走行が可能
- 公道走行は可能だが、高速巡航や長距離移動には不向き
- 中古市場では流通台数が少なく、相場は約84万〜90万円前後
- 中古車購入時はエンジンの始動性やスターター系のトラブルに注意
- メンテナンス頻度が高く、オイル管理や冷却系統のチェックが重要
- 2ストロークエンジンのフリーライド250Rとはエンジン特性や重量が異なる
- ヤフオクなどのオンライン取引で購入可能だが保証がないため注意が必要
- シートは細く長時間の走行では快適性が低いためカスタムが推奨される
- 林道やオフロードツーリングには適しているが積載性は低い
- KTMの他のエンデューロマシンと比較するとパワーは控えめ
- 軽量で扱いやすいため初心者や小柄なライダーにも適している
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