ドゥカティ 899パニガーレのマフラーの交換を検討している方にとって、どのマフラーを選ぶべきかは重要なポイントです。
純正マフラーの特徴や、フルパワー化を実現するためのカスタム方法、さらには公道での使用を考慮したおすすめマフラーまで、さまざまな選択肢があります。
また、899 パニガーレと後継モデルである 959 の違いも、マフラー選びに大きく影響する要素の一つです。
本記事では、それぞれのモデルに適したマフラーパーツの特徴を解説し、排気効率やサウンド、車検対応の可否などを考慮した最適な選び方を紹介します。
さらに、マフラー選びのポイントとして、音量や性能、デザインなどのバランスをどう取るかについても詳しく解説します。
公道走行向けからサーキット仕様まで、自分の用途に合った選択をするための情報をまとめました。
899パニガーレのマフラーの交換を検討している方が、後悔しない選択ができるように、分かりやすく解説していきます。
2.マフラー交換による効果や注意点、公道走行での規制対応
3.フルパワー化に必要なマフラーとECUチューニングの関係
4.899パニガーレと959のマフラー形状の違いと選び方
899パニガーレ マフラーの選び方とおすすめモデル
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・マフラー交換の効果と注意点
・フルパワー化に必要なマフラーとは
・899パニガーレにおすすめのマフラー3選
・マフラー選びのポイント|音量・性能・デザイン
899パニガーレの純正マフラーの特徴
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899 パニガーレの純正マフラーは、日本国内の排気ガス・騒音規制に対応するため、特別に設計された仕様となっています。
本国仕様と比べると、排気音量を抑えるために消音機構が強化されており、エンジン音よりも静かに感じる特徴があります。
また、長めのサイレンサーが採用されているため、エンジンから排気口までの距離が延びているのもポイントです。
この設計は、排気騒音を測定する際にマイクの位置をエンジンから遠ざけることで、規制をクリアする工夫の一つとされています。
一方で、純正マフラーは性能面では若干の制限を受けている部分もあります。
特に、日本仕様の 899 パニガーレは本国仕様と比べて最高出力が抑えられており、その要因の一つがマフラーの仕様にあります。
排気効率を向上させるための内部構造が異なり、空気の流れがやや制限されているため、パワーが抑えられているのです。
しかし、この仕様によって日本の公道走行時の快適性が向上し、騒音や環境への配慮がなされているというメリットもあります。
また、デザイン面においても本国仕様とは違いが見られます。
899 パニガーレの日本仕様マフラーは、Lツインエンジンの動作音や振動を抑えるために消音材が多用され、全体的に大きめの形状になっています。
そのため、本国仕様のようなスポーティでコンパクトなデザインとは異なり、やや大きめのシルエットとなっているのが特徴です。
このため、スタイリングの観点からマフラー交換を検討するオーナーも少なくありません。
このように、899 パニガーレの純正マフラーは、日本の厳しい規制をクリアするために特別な設計が施されており、性能と環境基準を両立させた仕様となっています。
そのため、公道走行を重視するライダーにとっては扱いやすく、車検の際にも問題が発生しにくいというメリットがあります。
マフラー交換の効果と注意点
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マフラー交換は、899パニガーレのカスタムの中でも人気が高い変更点の一つです。
マフラーを変更することで、見た目の印象を大きく変えられるだけでなく、音質や性能にも変化が生まれるため、多くのライダーが検討するポイントとなっています。
しかし、その一方で注意すべき点も多く、単に「音や見た目を変えたい」という理由だけで交換すると、思わぬ問題に直面することもあります。
まず、マフラー交換の主な効果としては、排気効率の向上 が挙げられます。
純正マフラーは、環境規制や騒音基準をクリアするために排気抵抗がやや高めになっていますが、アフターマーケット製のマフラーに交換することで、排気の流れがスムーズになり、エンジンのレスポンスが向上します。
特に、フルエキゾーストマフラーに変更すると、エンジンのパワーを引き出す効果が期待できます。
次に、サウンドの変化 も大きなメリットです。
純正マフラーは消音性能が高いため、エンジン本来の迫力ある音が抑えられています。
しかし、社外マフラーに交換することで、より力強いエキゾーストサウンドを楽しむことができます。
例えば、テルミニョーニやアクラポビッチのようなメーカーのマフラーは、ドゥカティらしいLツインの鼓動感を強調する設計が施されており、多くのライダーに支持されています。
一方で、マフラー交換には 注意点 もあります。
まず、車検適合の問題 です。
日本国内では、排気音量や排ガス規制の基準を満たしていないマフラーは車検に通りません。
そのため、社外マフラーを装着する場合、車検のたびに純正マフラーに戻さなければならないことがあります。
また、走行中の騒音が大きくなることで、近隣住民や警察の目を引きやすくなるリスクもあるため、公道での使用には慎重な判断が求められます。
さらに、マフラーの種類によっては低速トルクの減少が起こる可能性もあります。
排気効率を重視したレーシングマフラーの場合、低回転域でのパワーが落ちることがあるため、街乗り中心のライダーには扱いづらく感じる場合があります。
そのため、自分の用途に合ったマフラーを選ぶことが重要です。
このように、マフラー交換は899パニガーレのパフォーマンスや見た目に大きな影響を与えるカスタムですが、同時に法規制や実用性の問題も考慮する必要があります。
交換を検討する際には、使用目的や車検対応の可否などを十分に確認し、自分に合った選択をすることが大切です。
フルパワー化に必要なマフラーとは?
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899 パニガーレは、日本仕様と本国仕様でエンジンの出力が異なります。
日本仕様では、規制により最高出力が約 30 hp ほど抑えられていますが、フルパワー化を行うことで、本来の性能を引き出すことが可能です。
その際に重要になるのが、マフラーの交換です。
フルパワー化には、排気効率の高いマフラーが必須となります。
純正マフラーは排ガスや騒音規制の影響を受け、排気の流れが制限されているため、本国仕様と同じレベルのパフォーマンスを発揮するのは難しくなっています。
そのため、テルミニョーニやアクラポビッチなどの 高性能なスリップオンマフラーやフルエキゾーストマフラー に交換することが推奨されます。
また、フルパワー化には ECU(エンジンコントロールユニット)の書き換え も必要になるケースがほとんどです。
単純にマフラーを交換するだけでは、エンジンの燃料供給や点火タイミングが最適化されず、十分なパフォーマンスを発揮できません。
ECUのセッティングを本国仕様に合わせることで、エンジンのパワーを最大限に引き出すことができます。
ただし、フルパワー化には デメリット もあります。まず、車検に適合しなくなる可能性が高いため、合法的に公道を走行するのが難しくなります。
特にフルエキゾーストマフラーを装着すると、騒音や排ガスの基準を超えることが多く、都度マフラーを戻す必要が生じます。
また、燃費が悪化する可能性もあるため、日常の使用頻度が高い場合は注意が必要です。
このように、899 パニガーレをフルパワー化するには、マフラーの変更だけでなく、ECUの書き換えや吸気系の調整が必要となります。
パワーアップを目的とする場合は、これらの点を総合的に考慮し、自分の用途に合ったカスタムを選択することが大切です。
899パニガーレにおすすめのマフラー3選
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899 パニガーレのマフラー選びは、見た目や音だけでなく、性能や公道走行の可否も考慮する必要があります。
ここでは、人気の高い 3 つのマフラーをピックアップし、それぞれの特徴を紹介します。
1. アクラポビッチ スリップオンマフラー
アクラポビッチは、高性能マフラーの代名詞ともいえるブランドです。
899パニガーレ向けのスリップオンマフラーは、軽量なチタン素材を採用し、排気効率を向上させながらも適度な消音性能を持っています。
純正マフラーよりも低音の効いた迫力のあるサウンドが特徴で、特に高回転域での伸びが良くなります。
メリット
- 軽量なチタン製で車体の軽量化に貢献
- 排気効率が向上し、スムーズな加速が可能
- 低音が強調された迫力のあるサウンド
デメリット
- 日本の車検に適合しないモデルが多い
- 高額な価格設定(40万円以上のものもあり)
2. テルミニョーニ スリップオンマフラー
ドゥカティのカスタムマフラーといえば、テルミニョーニが定番です。
特に 899パニガーレ向けのスリップオンモデルは、純正オプションとしても採用されるほどの信頼性があります。
独特のエキゾーストサウンドを楽しめるだけでなく、専用の ECU チューンと組み合わせることで、パワーアップも期待できます。
メリット
- ドゥカティ公式採用のブランドで信頼性が高い
- ECU チューンと組み合わせれば、フルパワー化も可能
- スポーティなデザインでスタイリングが向上
デメリット
- 車検対応モデルが少なく、交換の手間が発生
- 高価格帯で、費用がかさむ
3. アロー スリップオンマフラー
コストパフォーマンスを重視するなら、アローのスリップオンマフラーも選択肢の一つです。
軽量で高い排気効率を誇りながらも、価格が比較的抑えられているため、多くのライダーに支持されています。
排気音は純正よりも若干スポーティで、サーキット走行にも適しています。
メリット
- 他のブランドに比べて価格が手頃(20万円前後)
- 軽量なステンレス製で、純正よりも軽くなる
- 排気効率が良く、レスポンス向上が期待できる
デメリット
- 音量がやや控えめで、迫力が物足りないと感じることも
- 日本の規制に適合するモデルが限られる
このように、899 パニガーレ向けのマフラーには、それぞれ異なる特徴があります。
価格、音、パワー、車検対応の有無などを総合的に判断し、自分に合ったマフラーを選ぶことが重要です。
マフラー選びのポイント|音量・性能・デザイン
899 パニガーレのマフラーを選ぶ際は、見た目や音だけでなく、走行性能や法規制の面も考慮する必要があります。
ここでは、マフラー選びで重要となる「音量」「性能」「デザイン」の 3 つのポイントについて詳しく解説します。
1. 音量|バランスの取れたサウンドが理想
マフラー交換の大きな目的の一つが、エキゾーストサウンドの変化です。純正マフラーは規制対応のため音量が控えめですが、社外マフラーに交換すると、より力強い L ツインエンジン特有のサウンドが楽しめます。
ただし、音量が大きすぎると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 近隣住民からのクレーム
- 長時間の走行でライダー自身が疲れる
- 白バイや警察の目を引きやすくなる
そのため、公道での使用を考えるなら、「音が大きすぎず、低音が響くバランスの取れたマフラー」を選ぶのが理想です。
例えば、アクラポビッチやテルミニョーニのスリップオンマフラーは、適度な音量と迫力のあるサウンドを両立しており、人気があります。
2. 性能|排気効率を考慮した選択が重要
マフラー交換によって、エンジンの出力やレスポンスが変化するため、性能面も重視する必要があります。
一般的に、以下のような特徴があります。
- スリップオンマフラー → 軽量化とサウンド変化がメイン。パワーアップは控えめ
- フルエキゾーストマフラー → 排気効率が大幅に向上し、高回転域でのパワーアップが期待できる
ただし、フルエキゾーストマフラーを装着する場合は、ECU の再設定が必要になるケースが多いため、単純にマフラーだけを交換するのではなく、トータルでのチューニングを考えることが重要です。
3. デザイン|スタイリングにもこだわる
899 パニガーレは、スタイリッシュなデザインが特徴のバイクです。
そのため、マフラーも見た目のバランスを考慮して選ぶことが大切です。例えば、以下のようなデザインの違いがあります。
- アンダーマフラー(腹下タイプ) → 車体との一体感があり、スッキリとしたデザイン
- アップタイプマフラー → 迫力が増し、よりスポーティな印象になる
テルミニョーニのスリップオンマフラーは、純正のシルエットを保ちながらもスポーティな印象を強調するデザインとなっており、多くのライダーに支持されています。
一方、アクラポビッチのチタン製マフラーは、シンプルながらも高級感のある仕上がりで、性能と見た目を両立させています。
自分のスタイルに合ったマフラーを選ぼう
マフラー選びは、音量、性能、デザインの 3 つのポイントをバランスよく考慮することが重要です。
単に音が大きいものや、見た目がカッコいいものを選ぶだけではなく、走行性能や公道での使用も考慮し、自分の用途に合ったマフラーを選びましょう。
特に、車検対応の有無や、ECU チューンの必要性なども確認し、後悔のない選択をすることが大切です。
899パニガーレ マフラーのカスタムと注意点
↑イメージ画像です:ラグジュアリーバイクワールド作成
・パニガーレ899と959の違い|マフラー選びの影響
・899パニガーレの車検対応マフラーとは?
・マフラー交換時の法規制とトラブル回避策
・899パニガーレに最適なマフラー選び
899パニガーレのカスタム|どこまでやるべきか?
899 パニガーレは、純正の状態でも十分な性能を持つスーパースポーツバイクですが、多くのオーナーがカスタムを施してより自分好みのバイクへと仕上げています。
ただし、カスタムはどこまでやるべきかという問題があり、むやみに手を加えると逆に扱いにくくなってしまうこともあります。
そのため、目的に応じた適切なカスタムを行うことが重要です。
1. 外装カスタム|見た目と軽量化のバランス
899パニガーレの外装カスタムでは、主にカーボンパーツの導入が人気です。
カーボン製のフェンダーやサイドカウルに変更することで、純正のデザインを崩さずに軽量化が可能となります。
特に、フロントフェンダーをカーボン製に変更すると、見た目の高級感が増し、バイク全体の印象が引き締まるメリットがあります。
ただし、見た目を重視しすぎると、空力性能や耐久性に悪影響が出る可能性もあるため、信頼できるメーカーのパーツを選ぶことが大切です。
2. 足回りのカスタム|サスペンションとブレーキの調整
純正の足回りでも十分な性能を発揮しますが、サーキット走行を想定するなら、サスペンションのセッティング変更や、前後のスプリングをアップグレードするのも有効です。
オーリンズ製のサスペンションに交換することで、より細かい調整が可能となり、コーナリング性能を向上させることができます。
ブレーキ面では、ステンレスメッシュホースへの交換が人気です。
ブレーキフィーリングがダイレクトになり、特に長時間の走行でも安定した制動力を確保できます。
3. パワーアップのカスタム|マフラー交換とECUチューニング
エンジンのパワーを向上させるには、マフラー交換が最も効果的なカスタムの一つです。
スリップオンマフラーなら純正との交換も容易で、軽量化や音質の向上が期待できます。
さらに、フルエキゾーストマフラーを導入すれば排気効率が改善され、高回転域でのパワーアップも実現できます。
ただし、マフラー交換だけでは燃調が適切でなくなるため、ECUのセッティング変更が必要になる場合もあります。
ECUを書き換えることで、燃料噴射量や点火タイミングが最適化され、よりスムーズな加速が可能となります。
4. 快適性向上のカスタム|シートとハンドルの変更
ツーリングメインで使う場合は、シートやハンドルのカスタムも考慮すると良いでしょう。
純正シートはスポーツ走行向けの硬めの設定ですが、長距離を走ると疲れやすくなるため、ゲルシートやクッション性の高いシートに交換すると快適性が向上します。
また、ハンドルポジションを調整するために、バックステップやハンドルバーを交換するのも有効です。
ライディング姿勢を最適化することで、長時間のライディングでも疲労を軽減できます。
まとめ|目的に合わせたカスタムを選ぼう
899 パニガーレのカスタムは、ライダーの用途に合わせて適切に行うことが重要です。
見た目を重視するならカーボンパーツ、走行性能を向上させるなら足回りの変更、パワーアップを狙うならマフラーとECUの変更が効果的です。
ただし、カスタムには費用がかかるため、どこまで手を加えるかは慎重に検討する必要があります。
パニガーレ899と959の違い|マフラー選びの影響
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パニガーレ 899 と 959 は、どちらもドゥカティのミドルクラススーパースポーツとして登場しましたが、細かい仕様の違いがあります。
特に、マフラーの設計が異なるため、マフラー交換を検討する際には注意が必要です。
1. エンジン性能の違い
パニガーレ 899 は、最高出力 148 hp を発揮するエンジンを搭載していますが、日本仕様では排気騒音規制の影響で 118 hp に抑えられています。
一方、959 は、エンジンの排気量が拡大され、最高出力が 150 hp に向上しています。
そのため、フルパワー化を目的としたマフラー交換では、899 のほうが影響を受けやすく、ECU 書き換えも必要になるケースが多くなります。
2. マフラーの設計の違い
899 パニガーレの純正マフラーは、日本仕様と本国仕様で形状が異なり、特に日本仕様は消音部が長く設計されています。
一方、959 では、本国仕様と同じマフラーが採用されているため、パワーのロスが少なく、マフラー交換の必要性が 899 よりも低いといえます。
3. マフラー交換時の注意点
959 の純正マフラーは、エンジンの特性に最適化されているため、交換する場合はパワーの変化を考慮する必要があります。
特に、フルエキゾーストマフラーに変更すると、排気効率が変わりすぎて低速トルクが減少することもあるため、用途に応じた選択が求められます。
車検対応マフラーとは?
899 パニガーレのマフラーを交換する際に、最も注意すべき点が車検対応の可否です。
日本の排気騒音・排ガス規制は非常に厳しく、多くの社外マフラーは車検非対応となるケースが多いため、慎重に選ぶ必要があります。
1. 車検対応マフラーの条件
日本の車検基準を満たすためには、以下のポイントをクリアしている必要があります。
- 音量が 94dB 以下(加速騒音試験でクリアする必要あり)
- 排ガス規制を満たしている(O2 センサー対応など)
- JMCA(全国二輪車用品連合会)の認証を取得している
2. 車検対応のおすすめマフラー
車検対応のマフラーとしては、以下のモデルが選択肢となります。
- テルミニョーニ 車検対応モデル(純正オプションとして販売されることもあり)
- アクラポビッチ JMCA 認証マフラー(音量・排ガスともに適合)
これらのマフラーは、純正の排気音を適度に強調しながらも、日本の法規制をクリアしているため、安心して使用することができます。
3. 非対応マフラーのリスク
車検非対応のマフラーを装着したまま公道を走行すると、違反となる可能性があり、最悪の場合は整備不良で取り締まりを受けることもあります。
そのため、車検のたびに純正マフラーに戻す手間を考慮し、長期的な視点で選ぶことが大切です。
車検対応マフラーを選ぶことで、快適なライディングと安心を両立させることができます。
マフラー交換時の法規制とトラブル回避策
マフラー交換は 899 パニガーレのカスタムの中でも人気のある変更点ですが、日本の法規制に注意しなければなりません。
適合しないマフラーを装着すると、車検に通らないだけでなく、警察に指摘されるリスクもあります。
そのため、法規制を理解した上で、適切な対応策を講じることが大切です。
1. 日本のマフラーに関する主な法規制
日本国内でバイクのマフラーを交換する場合、以下の法規制をクリアする必要があります。
- 排気音量基準:一般的に 94 dB 以下(加速騒音試験をクリアする必要あり)
- 排ガス規制:CO・HC・NOx などの排出量が規定内であること
- 触媒の有無:排ガス基準を満たすために、触媒(キャタライザー)付きのマフラーが必要
- JMCA認証:全国二輪車用品連合会が認証した製品であること
これらの基準を満たしていないマフラーを装着すると、車検に通らないだけでなく、公道での使用も違反となる可能性があります。
2. マフラー交換時に注意すべきポイント
マフラー交換を検討する際には、事前に以下の点をチェックしておくとトラブルを回避できます。
-
公道使用可能なマフラーか確認する
すべての社外マフラーが公道走行可能というわけではありません。特に、レース用やフルエキゾーストマフラーの中には、音量や排ガス規制をクリアしていないものもあります。そのため、購入時には「車検対応」「JMCA認証」といった記載があるかを確認することが重要です。 -
ECUの設定変更が必要かどうかをチェック
マフラー交換後に排気効率が変わると、燃調が適切でなくなり、エンジンが不調を起こす場合があります。そのため、ECUのリセッティングやフルコン(フルコンピューター制御)の導入が必要になるケースも考慮する必要があります。 -
車検時に純正マフラーに戻せるか確認する
車検非対応のマフラーを装着した場合、車検の際には純正マフラーに戻す必要があります。この作業が容易なスリップオンマフラーであれば比較的手間は少なくて済みますが、フルエキゾーストマフラーの場合は交換作業が大がかりになるため、事前に考慮しておくことが大切です。
3. 公道でのトラブルを避けるための対策
違法マフラーを装着していると、警察の取り締まりを受けるリスクが高まります。
特に、高速道路のサービスエリアやバイクイベントなどでは、一斉摘発が行われることもあります。そのため、以下のような対策を取ることでトラブルを回避できます。
- 見た目で違反がわかるようなマフラーは避ける(極端に音量が大きいもの、触媒がないもの)
- 騒音計測ができるアプリなどで、自分のバイクの排気音を確認する
- 定期的にボルトやマフラーステーをチェックし、異常がないか確認する
これらの対策を取ることで、マフラー交換によるトラブルを最小限に抑えることができます。
899パニガーレに最適なマフラー選び
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899 パニガーレのマフラー選びは、見た目や音だけでなく、性能や法規制の面も考慮する必要があります。
適切なマフラーを選ぶことで、より快適なライディングを実現できますが、選択を誤ると車検や公道走行でトラブルに発展することもあります。
そのため、事前にポイントを押さえておくことが重要です。
1. 用途に合わせたマフラー選びが重要
マフラー選びでは、用途に応じた最適な選択をすることが求められます。
-
街乗りメインなら?
車検対応のスリップオンマフラーが最適です。純正の静かすぎる音を改善しつつ、適度なサウンドを楽しめます。 -
サーキット走行が多いなら?
フルエキゾーストマフラーと ECU 書き換えを組み合わせて、最大限のパフォーマンスを引き出すカスタムが適しています。ただし、公道走行は考慮する必要があります。 -
音とデザインを重視するなら?
テルミニョーニやアクラポビッチのマフラーは、音質やデザインが優れており、人気があります。特に、チタン製のマフラーは軽量で見た目もスタイリッシュなため、899 パニガーレのスポーティなデザインにマッチします。
2. 車検対応かどうかを必ず確認する
公道での使用を考えるなら、「JMCA認証」や「車検対応」のマフラーを選ぶことが重要です。違法マフラーを装着すると、以下のようなデメリットが発生します。
- 車検時に純正マフラーに戻す手間がかかる
- 警察の取り締まり対象になる可能性がある
- 近隣住民とのトラブルにつながることもある
そのため、長期間使用することを考えるなら、車検対応マフラーを選ぶのがベストです。
3. マフラー交換後のメンテナンスも忘れずに
マフラー交換後は、取り付け部分の緩みがないか、定期的にチェックすることが大切です。
また、フルエキゾーストマフラーに交換した場合は、ECU のリセッティングや、場合によっては吸気系の調整も必要になります。
こうしたメンテナンスを怠ると、エンジンの調子が悪くなったり、燃費が悪化したりすることがあるため注意が必要です。
4. 自分に合ったマフラーを選ぼう
899 パニガーレのマフラー交換は、音・性能・デザインの向上を目的に行われることが多いですが、車検や法規制にも気を付ける必要があります。
- 公道を走るなら車検対応マフラーを選ぶ
- サーキット走行メインならフルエキゾースト+ECU チューンが有効
- デザインや音にこだわるなら、ブランドごとの特徴を理解する
マフラーは単なるカスタムパーツではなく、バイクのパフォーマンスや快適性に大きく影響を与える重要な部分です。
用途やライディングスタイルに合わせて最適な選択をし、快適で安全なライディングを楽しみましょう。
899パニガーレのマフラーの選び方と注意点の総括
- 899 パニガーレの純正マフラーは、日本の規制に対応するため消音機能が強化されている
- 本国仕様と比較すると、最高出力が抑えられている
- マフラー交換により、排気効率が向上しエンジンレスポンスが良くなる
- スリップオンマフラーは軽量化や音質向上に効果的
- フルエキゾーストマフラーは最大限のパワーアップが可能
- ECUの書き換えが必要な場合があり、単純なマフラー交換では効果が限定的
- 車検対応マフラーは音量や排ガス基準をクリアする必要がある
- 899 パニガーレのフルパワー化には、排気効率の高いマフラーが不可欠
- 音量が大きすぎるマフラーは公道での使用に制限がある
- 法規制を満たさないマフラーは、車検時に純正に戻す必要がある
- マフラーの選択肢にはアクラポビッチ、テルミニョーニ、アローなどがある
- 899 パニガーレと 959 はマフラー形状が異なるため、流用時に注意が必要
- マフラー交換時は、低速トルクの変化や騒音問題も考慮するべき
- 公道走行を重視するなら、JMCA認証の車検対応マフラーが無難
- 自分の用途やライディングスタイルに合わせたマフラー選びが重要
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